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2026.05.08PICK UP

マルク・シャガール「ダフニスとクロエ」

マルク・シャガール「ダフニスとクロエ」

マルク・シャガール ダフニスとクロエ 1961年 挿画本のためのカラーリトグラフ42点

《ダフニスとクロエ》は、約10年の歳月をかけて制作されたシャガールの代表的な挿画本で、42点のリトグラフによって古代ギリシアの恋物語を描いた作品です。

原作は3世紀頃の作家ロンゴスによる牧歌的な小説で、自然の中で育った若い二人が愛に目覚め成長していく姿が語られます。

出版は20世紀を代表する出版者テリアードが手がけ、パリのムルロー工房の卓越した技術によって制作されました。テリアードはギリシアのレスボス島出身で、この物語の舞台が自らの故郷であったこともあり、親交のあったシャガールに挿絵制作を依頼しました。

シャガールは制作にあたりギリシアを旅し、その光や色彩から大きなインスピレーションを得ています。

愛と色彩に満ちたこの作品は、シャガールの版画芸術の最高傑作の一つとされています。